先輩社員の声 Vol.018

人間のぜんぶと向き合う仕事

矢口渡中央整骨院 /富山翔伍(とみやま しょうご)院長

6月、ある初老の女性患者さんが来院された。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)で、5分歩くともう歩けなくなる。
家から院までの500メートルの間に3回は休憩が必要だという。
「あの実は・・・孫と多摩川の花火大会に行く約束をしたんです。」
花火大会は8月15日。
あと2ヶ月しかない。

「わかりました、一緒に頑張りましょう。」
二人三脚の治療が始まった。
いやもう一人、新人の女性スタッフも一緒に。

毎日来院される、それだけでも大変なこと。
新人の彼女が話し相手になって心をケアし、
富山が身体を治療する。
心と身体、人間のぜんぶに向き合っていく。
「今日は休まずに歩けましたよ。」
日々の小さな変化に希望が芽生え、表情も明るくなった。
「先生、行ってきますね。」
花火大会の当日、
お孫さんの手を引いて来院された彼女を、
スタッフみんなで、笑顔で見送った。
あれだけの人混みの中を堂々と歩く、
その姿に心が震えた。

人間ってすごい。

(2014年入社/琉球リハビリテーション学院卒業)